東大理物 五月祭展示 Physics Lab. の歴史
Qiita を見たら Physics Lab. 2024 でアドベントカレンダーをやっている [1]。計算物理班が今もあって、しかし記事を見ると 2017 年を最後に 7 年ぶりなのだそうだ。
各年でどのような班があったのかを掘り出してみるのも一興と思って調べてみることにした。
発表年度 | 班 | 班の数 |
---|---|---|
2007 | 宇宙物理班、プラズマ班、粉体班、パラメトリックスピーカー班、レーザー班、経済物理班 | 6 |
2008 | 宇宙マイクロ波背景放射、超流動、超伝導、臨界現象、流体シミュレーション、EPRパラドクス | 6 |
2009 | 宇宙班、エントロピー班、摩擦班、計算機班、非平衡班、流体班?(マグナス力)、超伝導班?(マイスナー効果) | 7 |
2010 | 生物物理班、プラズマ班、流体ブラックホール班、一次元電子系班、宇宙班、計算機班、リニアモーター班 | 7 |
2011 | 液体班、粉体班、低次元物性班、宇宙班、メタマテリアル班 | 5 |
2012 | プラズマ班、超伝導班、BEC班、メタマテリアル班、非線形科学班、計算機班 | 6 |
2013 | 物理定数班、スピンカレント班、非平衡相転移班、計算機班 | 4 |
2014 | 宇宙素粒子班、スピントロニクス班、情報熱力学班、計算機班、生物物理班、BEC班 | 6 |
2015 | テラヘルツ班、加速器班、経済物理班、BEC班、計算機班、電波望遠鏡班、相転移班 | 7 |
2016 | 透明マント班、真空ゆらぎ班、BEC班、超伝導班、量子情報班、計算機班、加速器班、物理ショー班 | 8 |
2017 | 低温班、計算機班、シンクロ班、量子測定班、宇宙班、スピン班 | 6 |
2018 | 物理ショー班、相転移班、宇宙班、生物物理班 | 4 |
2019 | 計算物理班、物性班、量子情報班、宇宙班、光学ショー班、生物物理班 | 6 |
2020 | 非平衡班、量子情報班、宇宙班、ゲージ理論班、生物物理班 | 5 |
2021 | アクティブマター班、物性班、量子物理学班、数理物理学班 | 4 |
2022 | 幾何班、量子物理学班、生物物理班、トポロジカル物性班、宇宙班 | 5 |
2023 | 経済物理班、宇宙班、量子班、生物物理班、数理物理班、統計物理班 | 6 |
2024 | 量子班、統計物理班、宇宙班、数理物理班、計算物理班 | 5 |
実は 2010 年以降は理学部のページにスペース (https://event.phys.s.u-tokyo.ac.jp/physlab<発表年度>/
) をもらってそこで公開しているみたいなので、わざわざ「掘り出す」必要もなかった。自分が活動したのは Physics Lab. 2008 と 2009 なのだが、この2つの年の発表ページは散逸してしまってもう見つからない (当時は Yahoo! ジオシティーズ・したらば掲示板・FC2などに分散して活動していたはず)。次の年から理学部の公式ページにスペースがもらえてそれが続いているというのはうらやましいことである。
さて、自分たちがメインでやった 2009 年は班の一覧すら Web 上に見つからない。自分が参加していたのが摩擦班・非平衡班・計算機班だった。一方で、宇宙班へのリンクは残っている。エントロピー班の言及もWeb上に残っている。全部で7つあったらしい。残りの2つは、超伝導によるマイスナー効果を実演した班と、野球ボールだかソフトボールによるマグナス効果を実演した(しようと試みた)班があったように思うが、名前は覚えていない。さしずめ超伝導班と流体班としておく。
2006年以前は Physics Lab で検索しても出てこないし、物理学科 五月祭 で検索しても出てこない。自分が参加した2008年の時点で伝統的な行事であるかのような印象を持っていたので、2006年以前は存在しなかったということはあるまい。2007年に初めて Physics Lab. という名前を使ったのか、或いはそれ以前はそもそも Web を活動の場としていなかったということなのかもしれない。
計算機班は実は自分ともう一人の同級生と一緒に初めて作った (因みに、彼はもう偉くなって隣の京大理学部にいる) のだが、その後コンスタントに計算機班が続いているのは嬉しい。ただ、改めて考えてみると計算機班とはネーミングセンスがないなと思う。というか元々「計算機シミュレーション班」と言っていたのだが長くて面倒だということで計算機班に縮まったのだった気がする。一方で、後続が 2017 年までずっと計算機班という名前を踏襲していることを思うと、結構伝統を気にしてはいるのかなと思う。因みに計算機班を初めて作ったとは書いたが、実は 2008 の流体シミュレーション班を引き継いで拡張する形で計算機シミュレーション班としたので、本当に最初に始めたのは一つ上の先輩である。
ところで Google 検索しても 2009 年の計算機班の発表ページが見つからないのは妙だと思ったが、どうもジオシティーズから GitHub Pages に引っ越した時に Google のアンテナから外れたようである。ちゃんとリンクを何処かにおいておかなければならないのでここに置いておく [2]。
各年度のページへのリンクを以下に列挙しておく。
- (2007) Physics Lab.2007―東京大学五月祭理学部物理学科企画―
- (2008) [pdf] 五月祭で物理学科の企画が全学トップの栄誉
- (2009) (非公式メモ) Physics Lab. 2009 関連
- (2010) Physics lab. 2010【東大理学部物理学科五月祭企画】
- (2011) Physics lab. 2011【東大理学部物理学科五月祭企画】
- (2012) [PHYSICS LAB. 2012] PHYSICS LAB. 2012 について
- (2013) Physics Lab. 2013
- (2014) Physics Lab. 2014
- (2015) PHYSICS Lab. 2015
- (2016) PhysicsLab. 2016
- (2017) Physics Lab. 2017
- (2018) Physics Lab. 2018 Official HP
- (2019) physlab_site
- (2020) Physics Lab. 2020 -東京大学五月祭-
- (2021) Physics Lab. 2021
- (2022) Physics Lab. 2022
- (2023) Physics Lab. 2023